WST マイス in ギリシャ

離島へは飛行機が速くて便利だが、ギリシャは島国なので船旅も素晴らしいと言う。
なので、帰りは船に乗ってみた。

サントリーニ→ピレウス航海編

30分遅れでニュー・ポートに現れた我らがHellenicseawayのHighspeed4。

見ての通り長蛇の列。
この混雑の中階段を20kgキャリーを持って登るのは嫌だなあと思っていたら、車両搬入口からキャリーを引いて入っている人達がいた。おお、ここはバリアフリー。しかし、地味に車に轢かれそうになるし、しこたま排気ガスを吸う。
ともあれ、大型荷物専用の棚があったのだが、下の段は争奪戦。棚の上の段は開いているが、頭上に持ち上げる根性もなかったので、隅っこ側に置いて、念のために柱にワイヤーロックを掛けておいた。

階段を上ったらそこには有料ロッカーが。

お値段ほんの1ユーロ。日本より良心的。

で、スーツケースを置いたり自分の座席を探したりしているうちに我らがHighspeed4はあっさり出航。

さらばニュー・ポート。


さらばサントリーニ、そしてネア・カメニ。

さらば…

お、アスプロニシ。

この段階で結構船内はガラガラ。窓際の席とか開いていたのだが、まあ番号通りの席についていた方が無難だろうと着席。
昔長崎で乗ったジェット・フォイルは席は一応決められているが、出航後の席移動は自由だと言われたことがある。
果たしてそれがギリシャでも通用するのか…。

アスプロニシもそこそこに、ほどなくして船はイオス島に到着。

…直行か寄港か把握していなかった…。用事もないし、色んな島を見られるから良いが。
でも、何処の島に何回寄港するは把握していなかった。

イオス島、つったって、

スキュラのイオはあんまし関係ないと思う。


ここで結構人が乗り込んで来た。

強引だが、

イオス島と私。

ほどなくイオス島を出発。

スキュラとの関連は解せぬまま、

『さらばイオス島、短い付き合いだった。機会があればまた来よう』

途中、白い教会があった。

流石ギリシャ、絵に描いたような景色だ。

途中、フェリーとすれ違った。

BlueStarもギリシャの代表的な船会社。結構離島への船も多いが、便の数や路線はHellenicseawayの方が小回り利いている気がする。
どっちかと言うとクルーズ向けの会社なのかもしれない。

すれ違いイオス島へ。

他の船を見られるのも船旅の楽しみ。

そして、我らがHighspeed4はナクソス島へ。

良い島らしいが、数分で退散。さらばナクソス。

ここでもまた人が沢山乗って来た。


ナクソス遠景。

一体何処の島に寄るかを全く把握していなかったし、最終到着地はピレウスだと思うのだがアナウンスはさっぱり分からんので、携帯のグーグルマップとGPSで現在位置を把握していた。

そして、船は第三の寄港地、パロス島へ。

車の列で分かる通り、しこたま乗って来た。

と、言う訳で船内は大混雑。席に座れない人もいるようだ。

船内のスタンドでハムチーズサンドを買った。

お値段は6ユーロ弱。

味は…。Tully'sとかのカフェのサンドでよく口にする味。

暫く、携帯で現在位置を見ていたりブログを打ったり英語とギリシャ語だけの機内誌を読んだり、なめこを育てたりしていたが、退屈なので船内をうろうろしてみた。

上の階がVIPクラス。

勿論、下層民立ち入り禁止。

階下の下層はこの混雑。後部にギターを弾いてる青年がいたが、船員に怒られていた。

青銅の小僧が振ってきそうな天井。

特に何もないし、つまらんのでデッキへ。

走行中の船の上なのか、風が強くてえらく寒い。
何を勘違いしたのか初夏向けの服しか持って来ていなかったので、重ね着をしても辛かった。

日本の四月とギリシャの四月はほぼ一緒。

真夏日も来れば、寒い日も来る。
故にスプリングコートは必です。

なので、軽装で来てしまった事を死ぬほど後悔した。

寒くてデッキに立てない。
サントリーニで調達したスカーフも、気休めにしかならない。
…あるとないとではまた違うが。

途中、船は幾つもの島を通過していった。

無人島かな?


教会があるぞ。


…灯台かもしれぬ…。

いい加減寒くなったので、船内に引っ込む。現地からのブログで『東洋人は私一人』と打っていたが、良ーく見たらフィリピン系、台湾系のアジア人がいるじゃないか。自意識過剰。
満員の船で席を離れてうろうろしていたので、席に戻って来たら見知らぬ兄ちゃんが座っていた…。こいつ、席からあぶれていた奴じゃん。
『私の席だ』と言ったら退いてくれた。既に降りたと思われていたのだろうな。

ピレウス編

その後は寝るかなめこに餌をやるかしていたと思う。
そしていよいよ我らがHighspeed4はピレウス港に到着。

13時ぐらいに出航したとして、現在19時過ぎ。実に6時間の航海だ。
帰りもスーツケースを轢いて車両搬入口からバリアフリーコースだったが、轢かれそうなぐらい車がバンバン出て行く、皆淡々と抜けていた。

ありがとうHighspeed4。

車載型なのでこうして見るとでっかい。逆に、大きすぎて揺れにくい。
6時間かけて様々な島を巡るのだ。

優雅とは言いがたいクルーズだが、面白かったぞ。

海龍カノンピレウス上陸。

乗客が降りて人がいなくなった後、Highspeed4と撮ってみる。

海龍で隠れて分かり辛いが、Highspeedはカタマラン(双胴船)なので、通常のタイプの船よりも海上でも安定できるのだそうな。
少なくとも、左右揺れは少ない。

飛行機ならば30分で済むところを、わざわざ6時間かけて船を使ったのには訳がある。
ギリシャを代表する海路の起点の一つ、ピレウスに来たかったからだ。
今後離島へ行く際の後学の為に、どんな港か調べたかったのだ。
…アテネからメトロですぐ来れるとか言わないでそこの君。

国際航路クラスの大型客船が数多く停泊している。流石はピレウス。
こう言う馬鹿でかい船を見るのも大好き。

記念撮影も程々に、

『…宿へと向かうか』

海外の見知らぬ土地で無事にホテルまで迎えるの?
大丈夫。そんな時こそスマホのグーグルマップ、ナビ機能です。
音声ナビはサポート圏外だが、経路検索はできる。流石はグーグル。
早速港からホテルまでの徒歩での経路を検索してみた。
結果はこれ。
…海の中を進むのが近道のようだ…。
清々しいほど陸路を無視。どうやら海闘士仕様だったようだ。

アテにならないにも程がある。

どう考えたって、陸路が近い。
このナビと現在位置情報だが、翌日更にアテにならない思いをする事となる。

散策しつつフェリーターミナルを探していたつもりだったが、ここで我らがHellenicseawayのオフィスを発見。

時刻表や航路図とか貰おうかなと思ったが、既に閉まっていた。

スーツケースを引いた日本人がうろうろしていたら、当然チケット代理店の客引きに呼び止められる。本来ならば無視してホテルに直行だが、今後の為に航路図や時刻表が欲しかったので入ってみた。

で、客引きのオッサンに『何日まで滞在か?行きたい場所は何処か?』と聞かれた。で、『今回は離島に行く予定はないが、今後の為に時刻表かパンフレットが欲しい』と告げた。
相手に意図が通じる英語ならば、スムーズに事は運んだだろう。
しかし、私の語彙が怪しすぎて全く伝わらない。
オッサンは、『何日に離島に行くのか?何処へ行きたいのか?』を繰り返す。私は『今回はアテネに滞在して帰国する。しかし、次の旅行プランの為にパンフレットが欲しい』と繰り返すが全く通じず平行線。

全くの平行線。結局オッサン折れて『君は滞在中離島に行かない、アテネで滞在して帰国するOK』と、ホテルの場所を聞いて道順を教えてくれた。
こっちもへとへとになって、道順を聞いて代理店を後にした。収穫0。
英語ができないと言う事は、こんな困難に打ち当たると言う事だ。

ピレウスホテル編

で、オッサンの渾身の道案内とナビを頼りにホテルに向かう。
オッサンは親切にも、『坂の途中にあるのでタクシーを使った方が良い』と忠告してくれたが、午前中にタクシーで痛い目に遭っているので『私の家も坂にあるから大丈夫。徒歩で行く』と果たして通じているのかわからない英語で告げた。

入国して直でサントリーニに滞在していた身としては、ピレウスは都会の空気なので軽いカルチャーショックを受けた。ニュースなのでよく見る、普通の欧州の都会。

ピレウスのランドマーク、アギア・トリアダ大聖堂。
暢気に立ち止まっていられないので結構ぶれる。

ピレウス町の図。

普通に都会。

…ピレウスもまたあんまり治安のよろしくない土地なのだそうな。
命に関わるレベルではないが、スリやひったくりが多発しているらしい。
鞄は袈裟懸け上等。財布は絶対に何処にしまっているのか見せない。言うまでもなくパスポートは肌着の下に隠す。

落書きだらけ。

で、オッサンの案内と、グーグルマップの現在位置情報の連携でスムーズにホテルへ到着。
…またしてもフロントで訳のわからない英語を話しつつも、バウチャーとの連携で恙無くチェック・イン。
ベルホーイが颯爽と登場、部屋まで案内してくれた。
一泊14,000円…。結構良い部屋だ…。こう言うクラスになって来ると、当然ベルボーイにもチップが必要となるだろう。
それを予測してかベルボーイは素早く説明すると、疾風の如く部屋を後にした。
…あ、チップ…。ホテルやレストランによってはチップを受け取らないところもあるので、チップは受け取らない対策だろうか。宿泊料金にチャージとして含まれている場合もあるのでチップの習慣はややこしい。

日本の旅行代理店で高いと思いつつ何となく申し込んでしまった部屋だが…。

もの凄く良い部屋だ。これで一泊は勿体ない…。

ここでラダマ発生。

『長旅、疲れたねん!』
いろいろとお疲れさまです。


『………』


『何かものごっつええ部屋やん…』
外観も去ることながら、照明が良いのかなんしか補正がしやすい。


とりあえず…、


疲れたのでダーイブ。

翼竜がダイブを決めている一方、射手座は…、
ホテルの部屋に置いてあった豪華な装丁のアテネ市内観光ガイドを読んでいた。

写真は風の塔。

『ギリシャのホテルに聖書置いてなかったな』
逆に日本のホテルはキリスト教布教の為に聖書が置いてあるとか。

ダイブを決め込んだラダマだったが、

『…せや、アメニティーチェックがあったな…』

なので、気を取り戻してアメニティーチェック。

『風呂場、良し!』
何が良しなのか。
この風呂場、蛇口がバスダブの横の壁に付いていてなんしかシャワーが浴び辛かった。

多分ブランドものだと思う。

『シャワージェル、コンディショナー、ボディミルク、良し!』
なんしかボディミルクが常備されているが、乾燥しているので丁度助かる。

トイレは…、

『………』

セイントアライズ…

『sanitarized…?』
なんか、微妙に綴りが違う気もするが、どっちでも良いのかな。

ここ、テストに出ます。

トイレに紙は流さない。これは最早常識。

ドライヤーは壁に据え付けなのだ。

壁から外すと自動的に温風が出てくる仕組み。
しかし、時間がにつれ持つところが熱で徐々に熱くなり、熱さのあまり元の位置に嵌め直す事もできない。かなり焦ったが、最後はタオルで掴んで戻していた。
『案外素手で持つもんちゃうかも』

ラダマがアメニティーチェックに奔走している間、もう一匹の翼竜はと言うと、

サントリーニでのワインに続き、OVAよろしくウイスキーを嗜んでいた。

ホテル遊戯の定番。

居合わせる機会は少ないが、

『毎回毎回良く飽きねーな』

今回の旅行は黄金比率が高い。

『何だと蠍座風情がケチを付けおってからに、劇中よろしくぶっ飛ばされたいか』
聖闘士相手だとラダマン節。
『素面&ハデス結界無しじゃよう戦えんくせに、よく言うぜ』

こいつら、犬猿どころではない。寧ろ鬼門だ。

『貴様等こそ三人掛かりだっただろうが!一対一の勝負が基本の聖闘士がそれで良いのか!』
『ああ?冥闘士は異形だから例外だよ』
毒舌は蠍座の方が上手か。流石は蠍。

蠍座とは揉めたが、

ラダマンには懇意の部下がいる。
『ラダマンティス様ともあろうお方が、あのような聖闘士などまともに取り合ってはなりません』
それこそラダマンの名誉に泥を塗る奴は全力で排除に掛かるが、ここでは割愛。
(…でも奴の言い分も、ある程度図星なんだよな…)

お供はゼーロスではなくバレンタイン。何と贅沢。

しかも酒を作ってくれている。
こいつならラダマンの飲むウイスキーのタイプも熟知してそうだ。

照明が良いのかなんか臨場感がある。

ソムリエも似合うが、バーテンダーも似合う。

こんなのそこそこ良いホテルでしかサマにならない。

『ラダマンティス様、どうぞ』
『うむ』

照明の効果かバレンタイン効果かラダマンティス度アップ。

(…生きてて良かった…)
感無量。

ラダマンの為に酒を作ってくれていたが、

『ラダマンティス様、この度は美酒を賜り光栄にございます』
『…は?』

それはバレンタイン的ごちそうさま宣言。

『ラダマンティス様より賜りし美酒、有り難く頂戴致しました』
『…うむ』

「うむ」なんて返してしまったが、

ルームサービスのボトルのお代はほんの110ユーロ。あと、ルームチャージも要らなかったか?
『………!!!!』
愛だろ、愛。

翼竜がギリシャまで来て優雅な遊びに興じている時、双子座兄は、

ベッドの上で戯れていた。

…と言うのは半分嘘で、一眼レフカメラで適当に撮って遊んでいた。

撮影にも飽きたので、

『もう寝る』
『…せやな』

と、言う訳で怒濤?の一日は終了。
明日はピレウス町の散策と、シンタグマへ移動だ。

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