『六道珍皇寺編』
お馬鹿なネタ画像ラッシュから一夜明けて、
翌日は朝9時集合で東山五条は松原通にある六道珍皇寺に行ってきました。
ざくっと説明すると、この界隈はかつては遺体安置所で、
運ばれて来た遺体にここで僧侶が引導を渡したことから、
死後の世界を割り振る意味で六道と言われるそうです。
しかも、昼は役人夜は閻魔大王の元で補佐官をしていたという超人(奇人?)
小野篁が奉られているのである。

旅行パンフ並みの撮れ方。
だいたいの人はここのアングルから撮るみたいだ。
特別拝観期間だったので普段は格子越しにしかチラ見できない『冥土通いの井戸』や、
宗教関係者が庶民に教えを説いて回ったときに使ったとされる地獄絵図などが見られます。
冥界・異界好きの方は是非。
…が、六道珍皇寺、何と特別拝観は10時からだ…。
特別拝観は10時からで、境内は無料だろうとか自分にとって都合のいい解釈をしながら
境内に入ろうとしたら、10時から来いと係員に追い返される。
10時まで30分ぐらいあるのでそのまま松原通界隈をぶらぶら。
適当に下ったら、こんなすばらしい辻を発見しました。

おお、ここが噂に聞く六道之辻か。
僧侶が引導を渡し、あの世へのロシアンルーレットを始めるあたりだ。
やべえ、シャカマイス持ってくれば良かった…。
…て、奴は京都中引っ張りだこだろうが。
更にそこには、

六道之辻地蔵尊がありました。
子育て地蔵尊とも言うらしく、真向かいには『幽霊飴』が売られていました。
商売上手…。
異界巡りと言えばこの方に。

死神様の登場だ。

『どちらかというと、ここは子供の病気の平癒を祈願する寺ではないのか?』
ううむ、ちょっと人選ミス?
六道之辻地蔵尊を後にして六道之辻を望む。

ここがこの世とあの世の分かれ目…。
どっちがどっちか忘れてしまったが。
なので、

六道之辻死神遊戯。
『オレは死を扱う神であって、死んだ後のことなんか知らんぞ』
まあそうおっしゃらずに。
さて、この界隈を道なりに歩いていたら、

今度は六波羅さんこと六波羅蜜寺が見えてきました。
口から六体の阿弥陀が出ることで有名な空也上人立像のあるお寺です。
重要文化財なので当然有料…。
何か、犬も歩けば棒に当たるって言うか、
京都って佃煮にできるぐらい重要文化財があるな。
しかし、境内は無料なのでうろうろさせてもらう。

またしても死神。
六波羅蜜というのは、生きている間に悟りの境地を得るために行う修行のことです。
『生きている間のことも知るか!』
まあそうおっしゃらずに。
…で、

願いをかかれた石がたくさん置かれていました。
祈願石と言って、願いを込めてここに置くのです。
マイスとは言え尊大な神様。

『フ、凡民どもがささやかな願いを書いておるようだな』
これを撮影、編集しているのも君の言う凡民さ。
…が、

こんなスケールの大きい願いもある。
書き主はカノンと見た。
…子供の字じゃないだろコレ!
凡民侮りがたし。

変則球の素敵なネタをありがとう六波羅蜜寺。
で、そうして時間を潰しているうちに遂に10時を回り、
いよいよ六道珍皇寺拝観である。
そう、マイス撮ってたら30分ぐらいあっという間なんです。
時間潰しにも最適。
特別拝観なので、熊野観心十界曼陀羅などの普段は見られない重要文化財や、
観光協会の方から小野篁に関するエピソードが直接聞けます。
地獄絵図というのも、なかなか見物なのですが、
重要文化財なので悉く撮影禁止。
撮ってないふりして撮るなんて高度な真似、私にはできません。
さて、この小野篁氏ですが、非常に才覚に恵まれた方で、
文才以外に歌もうまかったようです。
うう、誰かと被る…。
あの世とこの世のを行き来していた一体いつ寝てるねんな方ですが、
朝廷を批判する詩を書いた門とその他諸々で、
嵯峨天皇の怒りを買い隠岐に流されたとか。
この件を聞いてデビロットさんと笑いこらえるのに必死でした。
そうかオルフェ…だから長い間行方不明だったのか…。
また、六道十戒図も不謹慎なのですが爆笑寸前に…。
十戒というのは初七日・三十五日・四十九日・一回忌…と、
死んだ人があの世で裁きを受ける期間で、
計十回、閻魔大王を含めて十人の冥府の審判の裁きを受けるようです。
…待てよ?冥府の審判、三巨頭は三人。
十戒を三巨頭でやったら一体どういう配分になるのか?
おそらく、8:1:1でラダマン8ではないかと…。
ラダマン、過労死確定。
しかし、三巨頭以外にルネなどの中堅冥闘士もいるので、
その辺りはうまく配分されている…と信じたいです。
それ以前に、これは仏教の冥府観なので、ギリシャのそれとは異なりますが。
冥府観と地獄の概念・システムは世界各国で共通の部分も多いので見ていて非常に興味深いです。
…さて、私はこれを見に来たと言っても過言ではない本拝観の真骨頂、
オルフェが冥王に謁見を求めた時に使ったとされる、『冥土通いの井戸』。

これです。
ちなみにこれは入り口のみで、出口の井戸は嵯峨野にあるらしいのですが、
現存していないとのこと。あの世への一方通行ということですな…。
ちなみに、生の六道として石碑は嵯峨野釈迦堂の近くにあるそうです。
釈迦堂行ったけど、確認してなかったや!
しかも小野篁さん、この井戸をジャンプして入り、一気に冥土まで行かれたのだとか。
そのために飛び台となった石は少しへこんでいるのだとか。
こうやって毎晩のように冥界に通っていたということはエイトセンシズ目覚めまくりですなこの人。
冥土通いの井戸と言えばこの方…。
冥土通いの井戸を臨む。
詩歌に優れ、時として黄金聖闘士を凌ぐ実力を持ち、
ニセ教皇(サガ)を批判したためその怒りを買って何処ぞへ流され、
以後行方知れずになったオルフェその人だ。
『随分色彩豊かな説明じゃないか』
すんません小野篁と被っちゃいます…。

しかも、冥界は人材不足なのでそのまま冥府で弁護人とかやっていそうだ。
生前の罪を暴く冥闘士に対し、弁護人の立場をとっていたというか。
昼は聖闘士、夜は冥府の審判。
『ユリティースの為に冥界に留まっているといる記述が抜け落ちているぞ』
…え?人材不足のために派遣されて来たのではないのですか?
それよりも、

水琴窟の方が気になるようです。
水琴窟とは亀を埋めてその上に金網を張って砂利を引いたもので、
その砂利に水を掛けると中の亀に水が滴り落ちてまるで琴のような音が鳴るのです。

御手水の図。

庭は日本庭園は枯山水の庭で、本来鶴と亀を模した岩がある筈ですが、
ここには何故か亀を模した岩しか無いとのこと。…謎です。

日本庭園とオルフェ。
『冥土通いよりも枯山水の方に興味があるぞ僕は』
更に、

この方まで。

『勿論、こんな井戸使わずともオレならばいつでも何処でもあの世へ行きが実現できるぞ?』
それも片道切符で。

以上、冥土通いの井戸でした。
…さて、ここでも特別拝観ゾーン。

閻魔像と小野篁像との二大コラボレーション堂である。
ここも普段は格子越しにチラ見することしかできませんが、
特別拝観なのでこの期間は全貌を拝めます。
…が、写真撮影禁止。
ちぇ、同じ閻魔同士三巨頭と写真撮ろうと思ったのに。
遠景ではあるが。

『おお、お役目ご苦労』
閻魔に対してこの物言い。
………。

(あんたもちったあ働け…)
暢気にエリュシオンで妖精さんと戯れてるんじゃない。
さてこの方も。

(まあタナトス様は現場を知らんからな)
登別でも同じようなこと言ってましたね。
ふと横に目をやると…、

水子供養の地蔵が並んでおりました。
絵馬に書かれたメッセージはとても痛切なもので、
思わず私も冥福を祈ってしまいました。
この人も一応冥府の役人ですが…。

『…まあ、オレからも微力ではあるが水子の冥福を祈ろう』
子煩悩ですし。


ちなみに、特別拝観期間外だとここの格子の隙間から井戸を拝むことになります。
ほぼ覗き見状態。
特別拝観の場合はガイドさんが説明してくれますが、
普段は代わりに張り紙が説明してくれます。

地獄の冥官か…。

『なかなかナイスなキャッチコピーだな』
まさにこいつらの仕事。
しかし、三巨頭でその仕事分担の比率は8:1:1…。
その足下では…。

Wごろ寝アイコ。
これから盆で忙しくなるって言うのに…。

『タナトス様と言い、ちったあ働け!』
ちなみに西洋での盆はハロウィーンですね。
…以上、東山五条松原界隈遊戯でした。
この六道珍皇寺、冥界好きの方は是非どうぞ。
次は円山公園だ。