WSTマイス台湾紀行
朝の九份編
折角の素敵な部屋だったが、夜中、足が痒くてあまり眠れなかった。旅先でたまにある。空気が乾燥するのか石鹸が合わないのか。
前の日は鼻水に悩まされていた。段々不眠になって来る。
一夜明けて朝。

「良い朝であるな。管理人は睡眠不足であるが」
これが後々の判断力に影響を及ぼす。
まずはホテルをチェックアウト。宿のおかみさんに頼んで荷物を預かってもらう。
朝の基隆方面。

昨日は出番がなかったが、

老師登場。
「知っておるか。九份の建物の屋根が黒いのは、降って来た雨を弾くために油が塗られておるからじゃ」

「流石に月曜日の朝はまだ人が疎らじゃ」
しかし、観光バスはどんどん着いている。

ちょっと離れたあたりから見渡す。
元々は鉱山街だった九份。閉鉱してからはすっかりと寂れていたが、近年一大観光地として復帰を果たしたのだ。

丘の上の小さな建物、みんなお墓なんだな…。
光ある所に陰あり。

「生と死は隣接するものじゃ」

「何か小難しいことはどうでも良い。腹減った」
何時もの海龍スタイル。

「愚かな奴よの」

ほっとけと言わんばかりの海龍。
その後、五番坑を探してうろうろしていたが、ツアーの観光客がいたのでスルーしてしまった。
軽便路を歩いていると分岐点に出た。

「迷いますねん」
軽便路を進むとホテルへと戻る。
何か食べたいので基山街に行くことにした。

「ホテルに朝ご飯なかってん」
皆大好き非情都市石段。

周囲の観光客が結構日本語で話していた。もしかしたら、京都よりも日本人が多いんじゃないのかここ?
石段の側にも死角はある。

「そんなことあるわけなかろう」
そして基山街。


お店が開き出した頃。まだそんなに観光客はいない。
皆大好き「傳統魚丸」でご飯。

魚団子入りスープ。熱い、なかなか冷めない。

…と、何か青菜を炒めた奴。美味しかった。
台湾で買い食いをするときは取り敢えず現金の100元札がいっぱいあれば良い。500円硬貨ぐらいの感覚で気軽に屋台で買い食いできる。しょっちゅう崩して100元を用意していたが、ここへ来て遂に残り200元となった…。
屋台で1000元も払うと、お釣りをちょろまかされそうで怖かった。そんな悪い人はそうそういないと思いたいが、ギリシャ旅行のトラウマがあったのだ。
台北に戻ろう
ともあれ、腹ごしらえもできたので台北に戻ることにした。
荷物を取りにホテルへと向かったが、何と、鍵が締まっていていて誰もいない…。
何時取りに来るか言ってないのでこれも仕方ない。テラスで地球の歩き方を読みながら待っていたら10分ほどして宿の主人が戻って来たので、荷物は無事回収できた。
スーツケースを持って階段を上る気は無かったので、ここは軽便路を歩いて一つ手前の代天府の停留所から乗ることにした。そう、昨日大恥をかいたあれだ…。
取り敢えず瑞芳まで行くかなと思っていたら、1062番の台北行きの路線バスがタイミング良くやって来た。どのみち台北まで行くので、丁度良いやと乗ってみた。
ICカード便利。小銭の心配をしないで乗れる。
平日の午前で台北行きなので車内がガラガラ。整理券の話など全くない。
バスの運転は結構荒く、何がくちゃくちゃと噛んでいたので、もしかして檳榔やってんじゃないかと思っていた。
で、バスは台北には着いたが、台北駅が近づいたと思いきや、遠ざかっていく。一体どこまで乗せられるんだろうと思ったが、取り敢えず大人しく終着駅まで乗った。
そこは皆さんご存知、忠孝復興駅のSOGO前だった。

結構な人数がバスに乗っていた。
もうちょっと地理に詳しければ他のMRTの駅や台北駅近くで降りるんだけどね。
忠孝復興駅は台北より三駅ほど。

取り敢えずそのままブルーラインに乗って三峡老街に行ってみるかなと思った。
ホームに向かう途中で何となく気になった。

不動産の広告だが、広告センスが日本とほぼ同じ。ポスターなどを見ても、フォント遣いやレイアウトが日本のものそっくりだった。
漢字を使うので、漢字に強いフォントやそれを使った場合のレイアウトで似たり寄ったりになるのだろうか。
三峡に行こっかなーとか言っていたが…、

なんか面倒くさいのでこのまま北投へ行ってしまおう。そうしよう。
このように、睡眠不足の影響は行動力をも蝕む。
よく考えたら明日はもう帰国、お昼の飛行機なので今日しか北投を観光できない。

と、いう訳で着きました北投。
何故に北投?それは北投温泉があるから。

だが、ここで着いたと安心してはいけない。

たった一駅先の新北投行きに乗り換えるため、新北投行きのプラットホームへと向かうのだ。
頼むよ台湾の交通局さん。新北投までは直通にしてくれよ。
なんで一駅のためにプラットホームが変わって駅構内を降りたり昇ったりしなきゃいけないんだよ。
と、いう訳で次からは北投温泉編だ。