名古屋水族館巡り特集

管理人は新年早々名古屋へと出向いていた。
何のかんのでお正月休暇は6日間、年末は大掃除しとけば良いかと思っていたが、いざ大掃除を済ませると何もすることが思いつかず、かといって過去の旅行記の編集をする気も起きず、一日中携帯でネサフに耽り、三賀日+日曜日の4日間を廃人のように過ごす自分の姿が脳裏を過り、大晦日にこれではいかん、一泊二日でどっかに行こう一念発起したのだ。

ふらりと下関まで行って海響館で一日フンボルトペンギンを眺めようかと思ったが、下関は本州の端、交通費を考えるとふらりとは行けない。
何故なら、翌週に母と別府に行く予定だからだ。
で、京都から気軽に行ける距離が良いと思って白羽の矢が当たったのが三重県の伊勢志摩か愛知県の名古屋。どちらもバスを使えば往復5,000円内の区間だ。

お伊勢さんには伊勢神宮がある。志摩マリンランドもある、鳥羽水族館もある…。近いが、何だか回るところがいっぱいあってとても一泊二日では行けなさそうな気がしていたし、三賀日なので伊勢神宮は大変なことになっているだろうと伊勢志摩行きは却下、名古屋行きとなった。

名古屋には名古屋高水族館がある。で、二日目はどうしようかと思ったが、南知多ビーチランドがあったのでそちらへ行くことにした。
元旦から営業しているのかとネットで調べたところ、どちらも三賀日は営業しているようだ。水族館・レジャーランド系は寧ろ平日に休みを取る傾向がある。

元旦は厳しい寒さになるとは知っていたが、予約を入れた段階で管理人は元旦の寒波を大いにナメて掛かっていた。

名古屋港水族館編

で、旅行当日、バスは朝7時の出発なので早朝5時半起きで京都駅まで向かってみた。
昨日からどえらい雪が降っていたのでおっかなびっくりしながら新雪の積もる道を駅まで向かう。
自宅が駅から3分足らずで良かった。これが実家なら家の前が坂なので命懸けになる。

勿論朝6時で夜明け。

で、搭乗するバスは、

朝から水族館に入り浸りたいので一便。バスは安いが二時間半以上掛かるので着くのは朝の10時前。

バスターミナルに長蛇の列が出来ていた。元旦だから混み合っているのかなと思っていた。

建物からはみ出るほどの長蛇の列。
チケットを事前購入した身なので最初高みの見物をきめていたが、あまりに寒いので暖をとるためにターミナル内に入ったところ、ここでバス運休のアナウンスを知る…。
この積雪だ、無理もない。

建物の外まで並んでいた人達は払い戻しの列だったのだ。
高みの見物から落下、列の最後尾に並ぶ結果に。
掲示板を見たところ、朝7時から9時までの便は運休。で、窓口で自分の番が回った時に10時に変更の旨を告げたが、ネットのクレジット予約だったので一旦キャンセルでチケット取り直しになり、かつネット割引が受けられないので金額が変わると告げられた。
とは言え数十円の話なので承諾、10時の便に替えてもらった。

早朝からおじいさんに近いおじさん二人が一生懸命返金処理に奔走している姿に何だか切なくなった。
彼らも仕事とは言え、お正月早々とんだ災難だっただろう。
並んでいる人達も、どれだけ待たされても文句の一つ言わなかった。

で、20分近く並んで便の変更完了。で、三時間どうするのか途方に暮れつつも地上は寒いので地下街を彷徨った。

Wi-Fiスポットのお世話になるも繋がるのがびっくりするほど遅い。
ドバイの時もそうだったが、ウチの携帯のWi-Fiの接続が悪いのだろか。
あんまり携帯をいじると電池が無くなってしまうし、充電できる施設が近隣にないので専ら散策になる。

京都駅の大階段周辺を散策しようと思ったが、閉鎖中。

階段にも雪が積もっており、職員が懸命の除雪作業をしている。
確かに、こんな状態で踏み入ったら命に関わる。

マクドとかロッテリアで茶をしばきながら待とうかと思ったが、充電できる店がない。
コンセントはあっても「使用禁止」とガムテープを貼っている店もあった。
充電できる環境にすると半日居座る奴らでも出て来るのだろうか。

また、1/2日なので伊勢丹の新春バーゲン待ちの列が出来ていた。朝7時から並んでいたので「8時開店かな?」と思っていたら何時まで経っても開く気配はない。通常開店だとしたら尊敬に値する。Appleの新春福袋は徹夜で並ぶ人もいるというし、その忍耐力がすげえ。

で、何のかんので10時が近づいた。

各方面行きの高速バスが出入りしている。

で、掲示板は堂々の「調整中」。

四国方面行きのバスが連続して入り、次が名古屋行きだと思っていたらまさかの「運行取消」のアナウンス。
またかよ…。
今回は職員も増えたのか、かなり手際よく払い戻しの列を捌いていた。

ここで決断を迫られた。次の便は14時。しかし、着いたら名古屋港水族館にはもう行けない。
そこまでして名古屋に行く意味はあるのか?
…が、既に宿を取ってある。当日キャンセルは80%のキャンセル料を取られる。電話で交渉したら情状酌量の余地はあるかもしれない。

払い戻し順番待ち中の自己審議の結果、

速やかに新幹線を利用していた。こうなったら意地だ。
とは言え新幹線は自由席でも片道5,500円、実に高速バスの往復運賃よりも高いのだ。
本当、何やってるんだろう私。
それなら早朝の段階で新幹線にしておけば…。

で、京都から名古屋までは30分だろうと高を括っていたが、積雪の影響で40分遅れ。実に一時間以上かかった。

30分だと自由席にして来た新幹線に乗ったが、座席が空いていない。
仕方ない立ったままかと思っていたら、親切にも車掌さんが「他の車両に空いている座席がありますよ」と言って案内してくれた。

車窓から外の景色を見ると、見事な積雪だった。
これだけの積雪なら高速道路も通行止めになるだろう。で、何でこんな日に出かけたDAWN?

新幹線は11時半頃名古屋に到着。皆目的は同じなのか自由席のお客さんはぞろぞろと降りて行った。
新幹線車内で調べたNAVITIME様の御神託によると、金山で下車、そこから地下鉄に乗り換えで30分ぐらいで行けるという。

名古屋は中部地方。したがって、関東・関西両エリアのICカードが使用できる。
幾らなんでもPitapaはだめだよな…と思っていたら使えるではないか。
流石は名古屋、素晴らしい!と喜んで改札を潜ったがこれには落とし穴があった。

地下鉄は金山駅から名古屋高水族館行きのルートはわかりやすく表示されていたので初見でも難なく行けた。
で、名古屋港駅に着いて改札を抜けようとしたところ、見事自動改札に引っ掛かった。
駅員さんに聞くと、「関西の私鉄カードはポストペイが出来ないので、チャージするか現金決済にして下さい」とのこと。
私はPitapaをチャージ無しのポストペイ方式で使用している。だが名古屋エリアからは引き落としができないのだ。
チャージする気がないのなら改札を出る時に現金決済をすることになる。
「チャージしないのなら切符かった方が早いですよ」と駅員さんに忠告された。
翌日使用した名鉄も同じ仕様だった。どうも、近鉄がPitapaを使えるから名古屋の鉄道会社も渋々使えるようにしている感じを受けた。

そっかそっかと思いつつ名古屋港水族館へと向かう。

ここでコンピニを発見したら必ずそこの端末でチケットを買う習慣がついてしまった。
水族館入り口で並ばなくて済むし、100円か200円ぐらい安くしてくれる場合があるからだ。

40分遅れたが何のかんので高速バスよりは一時間早く着いている。

はじめまして、名古屋港。


そしてこっちが水族館。


『積雪で難儀したが来てみたぞ名古屋!』


後ろにあるのは南極観測船「ふじ」。
『現在塗り替え中で中には乗れんらしいな…』

つうか海洋博物館はスルーしてました。

『いざ行かん!名古屋港水族館』
ここまで来るの意地だったもんな。金で解決している感も否めないが。

元旦から営業というだけあってエラい人。
皆正月から何しに来てんだよ!と思ったが管理人含め家にいても何もすることがないからだろう。
ボラボラボラ!
まずはボラの子の大群を見たり、


イワシの群れが見られる大水槽を眺めたり、


オオカミウオを眺めたり、

昔の潜水服に驚愕したり…、
怖過ぎる。
これ絶対子供が見たらトラウマになるだろ。

最近リニューアルした、グレートバリアリーフを再現した大水槽を眺めたり、

初見で『大した大きさじゃないな』と思っていたが、トンネルありーの他の階からも見られーの砂浜までありーののかなりの規模だった。
すんませんナメて掛かってしまって…。


また、映画館では「グレートバリアリーフ」を上映していた。上映時間は45分でなかなか見応えのある内容だった。
珊瑚の生態について、沖縄に行ったことのある身としては結構目から鱗の解説もあった。

北館の屋外展示へ。

名古屋港水族館と言えば、シャチです。


下がっているヒモと戯れていた。


顎の下に黒い点々があるのが名古屋港水族館生まれのリンちゃんらしい。


小腹が空いたので軽く食べてみる。
シャチを象ったクリーム蒸し饅頭。何だかパーマンにも見える。

水族館に展示されているシャチの骨や、名古屋港水族館や鴨川シーワールドにいるシャチは一部アイスランドから輸入しているのだという。

なので、屋外の回廊はアイスランドを模していた。

『…アイスランドか…』

アイスランドって、こんな感じか?

アイスランドより。

『んーまあ、結構似てるんでねえの?』

この寒さと言い、何だかアイスランドにいる気分になって来る。

『…アイスランドも捕鯨国なんだよな…』
お隣フェローも捕鯨国。捕鯨に関して日本は南半球から閉め出しを喰らっている状態なので、北極海や近いアイスランドなどの北欧諸国に頼っている状態だ。


そして南館はグレートバリアリーフに続き南極海の展示。
南極海と言えば、


皇帝ペンギン様!
皇帝ペンギンは日本では名古屋港水族館とアドベンチャーワールドにしかない。
かなり飼育の難しいペンギンなのだ。

名古屋港水族館のペンギンの展示は南極に合わせてあるので、今が夏なのだと言う。
逆に7月ぐらいだと日照時間が短いので殆ど暗いのだという。

ぱっと見キングペンギンと間違うぐらいありがたみ無く泳いでいた。
そんでもって、換羽中で殆どがバックヤードに引っ込んでおり、今のところはこの一羽しか展示していないのだという。
一羽でジェンツーに混じってひたすら泳いでいた。
キングペンギンがいるとお客さんは大抵『皇帝ペンギンだ!』と言うのだが、当の皇帝ペンギンはキングペンギンと間違われることはなく、『何か大きいのが混じっているね』と言われていた。
…まあ、一羽だけだから。数が揃えば『皇帝ペンギンだ!』と言われるだろう。

南極水槽には南極に住んでいるペンギンが展示されている。
ヒゲペンギン。
見よ、この見事な水滴を。
どうしても水滴にピントが当たる。

何しか皆並んでいる。

アデリーとヒゲペンギン。

そしてジェンツーペンギン。

このペンギンは何を思ってかこの氷の展示の上をひたすら往復していた。
ジェンツーはしつこいと聞くが、確かに…。


最後に南極水槽遠景。
見よ、この見事な水滴を。

人工育雛に必要な器具の展示があったがその中で何だが脱力するものが。

何かやる気なさそうな目だ。
でも、こうでもしないとゴム手袋を親だと思うのだろうな。

北館と南館の往復と入退場をジェンツーペンギンのようにしつこく繰り返していた。
人が多くて見られなかった展示も夕方になると空いてきて見やすくなる。

北館入ってすぐ右手の水槽だったが、最初何も無くてなんじゃこりゃとスルーしていたが、シャチの水槽だった。


海洋生物の食物連鎖の頂点、とパネルには書かれていた。
社会性を持ち高い知能を持つと言うマジチートな生き物だ。水族館で飼われているシャチの殆どは魚食らしい。

水槽は結構広そうで、二つの水槽を行き来していた。
シャチを眺めながら、動物愛護団体などが狭い水槽にシャチを飼うなんて可哀想だという景色を思い起こしながら水槽の広さを自分に当てはめてちょっと考えてみた。
うん、私の家より広い。家と職場の往復なので生活環境は彼らとあまり変わりがない。
しかし、彼らはこの空間で三頭、私は一匹なのでちょっと手狭かもしれない。
また、自分の意志で自由に出入りできないことを考えるとちょっとしんどいかもしれない。
しかし、閉じ込められて可哀想なのは人間の感覚なのであって実際どうなのかは当のシャチでないとわからない。

衣食住がついてマジラッキーと思っているかもしれないし、ニート状態で将来社会復帰できるのか不安を抱えて過ごしているかもしれない。

考え事はさておき、そろそろ閉館の時間なので館内を後にする。
ベルーガさん。
またきてね。

夕方の名古屋港。

ドヤ顔の海龍。

『なかなかためになる展示だったぞ。それから名古屋港水族館、結構水槽広いな金持ってんな!』
流石は名古屋と思った。

と、言う訳で名古屋港を後にする。

さようなら名古屋港。

ホテル編

で、ホテルに向かうにはどうしたら良いのか再びNAVITIME様の御神託を仰いだところ、「名古屋港からならばそのまま地下鉄で栄まで向かい、そこで東山線に乗り換えよ」を告げられた。
しかし、コンコースを出た後は流石のNAVITIME様(無料版)もサポート対象外だ。
そこは駅員さんに聞いて頑張る。

で、ホテルに到着。
チェックイン時にぎょっとしたが凄まじい観光客達が。フロントの方曰く、彼らは中国からのツアーで、もう一組宿泊の予定なので朝食は時間をずらした方が良いとのことだった。

落ち着くマイスども。
『一本道やのに行き少し行き過ぎましてん…』
駅員さんに道聞いたのに何やってんだ。


『照明暗い…』
一泊4,000円前後なのだ。そんなもんだ。
スーパーホテル然りコストを抑えるために照明を控えめにしてあるとも聞く。
設備も結構古いが、値段相応だと思う。

ここに注目、

『枕が科学されてますねん』

と、思いきや早速サガが寝ている。
zzz。
『あ、こらサガ、先寝なや』

何?
が、サガはサガでもEX番の方だった。
『あれ?ちょっと違う…』

本物?はこっち。

サガ『引っ掛かったな!そいつは私の影武者よ!』

とか言って、自分がガッツリ射手座に捕まっている。

ラダマ『…で自分、一体何がしたいん?』
サガ『………捕まりました。助けて下さい…』
我関知せずのサガEX。
『ああー、昨日あんまり寝てないからマジきっついわー』

と、言う訳で明日は南知多に向かってみる。

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